現在、自動車のビッグデータ(膨大なデータ群)を活用する取り組みが行われており、近年の自動車では、ドライバーがアクセルやブレーキをいつどれだけ踏んだかといった挙動情報もすべてデータとしてコンピュータに蓄積されているため、そのデータを取り出し、分析することが可能です。ある保険会社では、急発進と急ブレーキが少ないやさしい運転をするドライバーに保険料の一部をキャッシュバックするサービスを開始しています。
ビッグデータの活用が持つ潜在的な可能性という点では、たとえば、膨大な数の自動車の急ブレーキの記録を集積して地図にプロットしていけば、大きな事故が起きる前に道路の危険箇所を見つけて改善することができるかもしれません。また、自動運転の技術が発展すれば、各自動車の位置や目的地情報などは共有化が進むでしょうから、それらを踏まえた目的地までの最適ルートの設定などが可能となるかもしれません。その他にも、自動車のワイパー稼働記録からゲリラ豪雨の軌跡を明らかにし、気象研究に役立てるといったアイデアもあるようです。
これからは、ビッグデータを活用した、いっそう安全・安心で快適な社会の実現が期待できそうです。
※国土交通省の広報誌「国土交通」」No.135より