住宅取得を考えている方にとって、気になるのが住宅ローン金利です。長期固定金利であるフラット35の金利が、9月は1.55%※であったのに対して、10月は1.37%※と大幅に引き下げられました(物件価格の9割超の借入金額で、21年以上の借入期間の場合)。1ヵ月で0.18ポイントも下がったにもかかわらず、ニュースになりませんでしたが、これには理由があります。
フラット35の金利は、住宅ローンの借入金額が、物件価格の9割以下、あるいは9割超によって異なります。この割合を融資率といい、9月までは、融資率9割以下の金利に0.44%が上乗せされていましたが、10月以降は上乗せが0.26%に引き下げられました。つまり10月は、金利が下がったわけではなく、上乗せ分の0.18ポイントだけ低くなったという、カラクリだったわけです。
なお、融資率9割超ということは、頭金をまったく入れなくても借りられるということで、その場合の上乗せ金利が低くなったわけですから、住宅資金の準備があまりできていない人も借りやすくなったといえそうです。
ただし、それだけ借りる金額も大きくなりますし、長い期間の借入ですので、支払う利息も多くなります。
それでは、3,000万円の住宅を取得するケースで比較してみましょう。1割の頭金を入れて2,700万円を35年間、金利1.11%※(融資率9割以下の場合)で借りる場合の総支払利息は約560万円。これに対して、頭金なしで3,000万円を35年間、金利1.37%※(融資率9割超の場合)で借りる場合は、総支払利息が約778万円となりますので、218万円もの違いとなります。
やはり、住宅を取得する場合には、少しでも頭金が入れられるよう、資金準備が大切といえるでしょう。
※取扱金融機関が提供する金利のうち最も多い金利