皆さんは、日々の暮らしの中でどんな時に季節を感じていますか? 旬の食べ物だったり、クリスマスやお正月のような季節の行事だったりするかもしれませんね。日本人は、特にこうした季節の変化に敏感な国民であり、それが消費行動にも表れていると言われています。それを裏付けるデータが「家計調査」。GDP(国内総生産)全体の約6割を占める「家計消費」の実態を把握するため、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9,000世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを、総務省統計局が毎月調査し、その結果(速報)を翌月に公表しています。ここで得られたデータは、国の景気動向の把握、消費者物価指数の品目選定やウエイト作成など、国の経済政策・社会政策の立案に必要な基礎資料として利用されています。中でも、1日単位で、品目別に、消費支出を見ることのできる日別集計結果は、日々の消費行動が鮮明に見て取れる興味深い資料です。
たとえば、特定の日に支出の多くなる品目として顕著なものの1つが「お餅」。例年、年末に多くなりますが、12月30日だけで年間消費の1割以上の支出があるという結果が出ています。このほかにも、3月・5月・8月・9月・12月の特定の日に大きな支出のヤマがあるものとして「切り花」がありますが、お彼岸や母の日、お盆、お正月に、他の日と比べて5~10倍の支出額となっています。
では、1年間のうち、最も支出額が多い日はいつでしょう? 正解は元日です。品目を見てみると、「贈与金」と「他のこづかい(世帯主以外の世帯員へのこづかい)」が突出していることがわかります。「お年玉」がこれに当たります。多くの世帯が同じ品目に支出をすれば、1世帯当たりの平均の支出額が多くなるわけです。
こんなふうに、単なる数字に過ぎないデータも、ちょっと見方を変えると様々なものが見えてきます。これを家庭に置き換えてみると、家計簿を付けたり、レシートの記録や電子マネーの支出記録などを見返すことで様々な気付きがあるのではないでしょうか。