毎年、敬老の日に合わせて、総務省統計局より、様々な統計調査からみた高齢者についての分析結果が公表されています。今年は特に「高齢者の就業」について、詳しく分析されているのでご紹介します。これから先の「働き方」を考える参考にしていただければと思います。
65歳以上で収入を伴う仕事を持っている人は、906万人、と17年連続で前年に比べて増加しています。データの比較が可能な1968年以降では過去最多となっています。65歳以上人口に占める就業者の割合として、就業率を年齢別に見てみると、65~69歳は49.6%と、ほぼ半数の方が働いていることがわかります。特に男性では60.0%となっており、すでに65歳以上でも仕事を持って働く、ということは特別なことではない状況がデータからも見てとれます。
働き方に目を向けると、非正規雇用の割合が76.5%と非常に高くなっていますが、その理由として男女ともに最も多いのが「自分の都合のよい時間に働きたいから」というもの。いずれも3割を超えています。老後2,000万円問題がクローズアップされた際に、老後も生活のために働かざるを得ないという状況の人が増えるのでは、と思われましたが、実際には自分の都合に合わせた働き方で収入を得ている方が多くなっています。収入を見てみると、非正規雇用の65~69歳の平均賃金は216.8万円。セカンドライフに必要な資金を考える際に、65歳以降の5年間で約1,000万円の収入を加味したプランニングができるとなると、将来を見据えたキャッシュフローも大きく変わるのではないでしょうか。2017年以降、雇用保険の適用が65歳以上にも拡大されており、国のバックアップ体制も整ってきています。また、70歳以上の就業率は17.7%で、非正規雇用で働いている人の平均賃金は208.9万円となっています。
漠然と将来に不安を抱くのではなく、やりたいことやできることとのバランスを考えながら具体的にライフプランニングすると、気持ちも前向きになれそうです。金融資産と受け取る予定の年金額や今後の収入など、様々な要素を取り入れながらセカンドライフについて考える機会を作ってみてはいかがでしょう。ぜひFP個別相談もご活用ください。