新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活を大きく変えましたが、重症化リスクが高いと言われている高齢者の生活も一変させました。有料老人ホームなどで生活している高齢者の方への面会が家族であっても制限されたり、通所で施設を利用してリハビリなどを行っていた方も感染リスクからこれまで通りの通所ができなくなり、機能回復の遅れにつながるなどの影響が出ています。介護施設でのクラスターの発生もニュース等で度々報道されていますが、身近に介護を受ける方がいないと、自分事として考えるのは難しいかもしれません。
でも、実際のところ、両親など家族の介護を理由として離職する方は毎年約10万人いると言われています。国は必要な介護サービスを確保しつつ、働く環境の改善や家族への支援を行うことで介護離職をなくすために「仕事と介護の両立のための制度」を設けています。
たとえば、「介護休業制度」では、介護が必要な家族1人について通算して93日まで、3回を上限に分割して休業することができ、期間中は要件を満たせば雇用保険から介護休業給付金を受けることもできます。さらにアサヒグループ共済会ニコットでは「介護休業援助金」として、介護休業を取得した場合の援助金の給付もあります。
また、介護休業や年次有給休暇とは別に、介護が必要な家族1人につき1年度に5日まで休暇を取得できる「介護休暇制度」もあります。この休暇制度は、現在1日または半日単位での休暇でしたが、2021年1月1日からは時間単位での取得が可能になり、より介護を担う人にとって使いやすい制度になります。
困った時に使える制度が準備されていることを知っていれば、仕事と介護の両立に道が開けるかもしれません。ぜひこの機会に確認してみましょう。
●厚生労働省「介護保険制度について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000614771.pdf
●アサヒグループ共済会ニコット「介護休業援助金」
https://www.nikot.biz/contents/contents/application/04/