12月に入って円安はさらに進み、一時、7年4ヵ月ぶりに120円まで下落しました。とくに日銀が今年10月末に追加金融緩和に踏み切ってからは10円強の円安が進みました。
円安が進んだ理由には、①日銀の大規模金融緩和のほか、②日本が抱える巨大な貿易赤字、③米国の景気回復、などが挙げられます。①は、日銀の金融緩和策により市場の金利は低下し、円離れ(円安)が進む要因になります。また②原材料を輸入する際には円を売って外貨を調達する必要があるため、貿易赤字(輸入超過)は円安要因になります。さらに③は、米国は今年10月に量的金融緩和を終了し、来年半ばにも利上げに踏み切るとみられていることから、投資マネーの円売り・ドル買いが(円安)が進む要因となっています。
円安は家計にとっても負担増となる可能性があります。食用油は2015年1月から大手3社が値上げする予定ですし、冷凍食品メーカーも家庭用の冷凍食品の出荷価格を値上げすると表明しています。
企業の収益増が賃上げや雇用拡大につながり消費を押し上げる「円安の好循環」が働くまでには、まだ時間がかかりそうです。まずは足元の家計をしっかり見直して、使える制度なども活用しながら、それぞれのご家庭でできることを始めることが大切だといえるでしょう。