昨今の国内の金利上昇を受けて、大手生命保険会社では、1月から十数年ぶりに予定利率を引き上げました。このことにより、円建て一時払い終身保険の販売額が急増しているようです。
予定利率とは、生命保険料を決定する要素のひとつで、保険契約者に約束する運用の利回りのことです。生命保険会社は、保険契約者から集めた生命保険料を積み立てて、将来の保険金の支払に備えていますが(このお金のことを責任準備金といいます)、運用の利回りが大きければ大きいほど責任準備金を増やすことができるため、契約者から集める保険料を低く設定しても保険金を支払うことができます。そのため、予定利率が引き上げられると、保険料が安くなるわけです。今回の引き上げによる保険料への影響の一例を試算してみると、60歳男性が保険金500万円の円建て一時払い終身保険に加入するケースでは、保険料が30万円ほど安くなります。
外貨建て保険のような為替リスクを負うことなく死亡や相続に備えたい、という方にはうれしいニュースですが、金利は今も、そしてこれからも変動していきますので、今後の動向には注目しておきたいところです。