コンビニやスーパーマーケットなどで商品を手にし、「量が減っているような気がする」と思われたことはありませんか。実際数年前より、牛乳やチョコレートなど、値段はそのままで容量が少し減っている商品が多くなっています。
企業側では、単身世帯や高齢世帯が増えていることから、世帯当たりの消費量が減っていることへの対応などと説明しているところもありますが、消費者が特に値上げに対して敏感に反応する傾向が強く、原材料価格などが上がっても製品に転嫁するのが難しいため、苦肉の策とも捉えられているようです。
こうした、いわゆる「隠れ値上げ」が、消費者物価指数(以下、CPI)に影響することはないのでしょうか。実は、CPIを作成・公表している総務省統計局では、容量などが減った場合にも対応しています。
たとえば、調査品目の「ジャム」については現在、最も販売量が多い「瓶詰150g入りアヲハタ55イチゴジャム」を基本銘柄としていますが、2016年2月より165gから150gに減量されたため、翌月から150gの製品を基本銘柄として、調査価格は1.1倍(=165/150)としてCPIを作成しています。なお、調査品目のなかには重量がわからない製品も多くあり、そういった場合に備えて、調査員は計量秤を持って調査を行っています。また、「銘柄Gメン」といわれる約20名の調査員が、メーカーや業界からの聞き取りだけでなく、POSデータの情報収集、店頭での出回り状況の確認などを行っていることが、正確なCPI作成につながっているとのことです。
直近のCPI(全国)の公表は、今月23日に予定されていますが、公表日が見直され、これまでより1週間早く知ることができるようになるとのこと。CPI作成の背景に思いをはせつつ、物価動向を確認してみてはいかがでしょう。