例年この時期になると、4月からモノ・サービスの値段が上がることがニュースになります。先日、農林水産省より、輸入小麦の政府売り渡し価格を5.5%引き上げることが公表されました。昨年4月にも値上げされたのですが、10月に4.3%引き下げられたところに、再度の値上げです。輸入小麦の政府売渡価格は、小麦の国際価格、海上運賃、為替等の動向を反映して変動していますが、今回は、アメリカ・カナダ産の小麦に対する中国の旺盛な買付けや、ロシアの小麦輸出税の引上げ等の要因から、国際価格自体が上がっていることなどが影響しています。
しかし、この値上げ幅がそのまま私たち消費者の購入するモノの値段に反映されるか、というと意外とそうでもないようです。農林水産省の試算によると、食パン1斤当たりでは0.7円、外食のうどん1杯当たりでは0.3円、家庭用薄力粉1㎏当たりでは2.4円の影響になるとのこと。原料小麦の政府売渡価格の改定に伴って製粉業者が小麦粉価格を改定するのは、過去の例では約3ヵ月後になるようですが、価格改定には注視したいところです。
また、大手油脂メーカーが家庭用・業務用油脂製品を1㎏あたり30円以上値上げするという報道もあります。
さらに、日々の生活に欠かせない水も値上げの方向です。埼玉県川口市では今年1月から、神奈川県横浜市では7月から水道料金が値上げされます。お住まいの自治体からの発信に気を付けておきましょう。いずれも家庭でよく使うものであるだけに、家計への影響が最小限になることを願うばかりです。
合わせて、値下げになるものにも目を向けてみましょう。自動車やバイクを所有している人に加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料は、昨年に続いての値下げとなります。コロナ禍による交通量の減少や、先進安全技術が搭載される車が増えていることによる交通事故の減少などを要因として、4月から平均で6.7%値下げされることになっています。
上記以外にも、身近なところで値上げ、値下げが幅広く行われます。新年度を迎えるタイミングでは何かと出費がかさみがちです。特にキャッシュレス化が進んだことにより現金の増減が見えにくいため、いつの間にか予算をオーバーしていた、ということにならないよう気を付けたいものですね。