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「ロボットアドバイザー」で資産運用、こんなことに気を付けたい!

 「ロボットアドバイザー(ロボアドバイザー、ロボアド)」という言葉をご存知でしょうか?

 資産運用を行う際に、運用会社や証券会社などが、最新のAI(artificial intelligence=人工知能)等を利用して、投資に関するアドバイスや、資産配分などを自動で提案するサービスを提供してくれる「ロボット」のことです。投資家である私たちはインターネットやアプリを通じてこのアドバイスを受け取り、PCやスマホを見ながら運用を行うことになります。

 12月5日付で日本投資顧問業協会が発表したデータによると、ロボットアドバイザーを含む「ラップ口座(ファンドラップ)」が拡大しており、今年9月末時点で契約残高が8兆7,469億円となり、過去最高を記録していることがわかりました。ラップ口座の「ラップ」は英語のwrap(「包む」という意味)。投資家が証券会社や信託銀行などと契約し、資金の運用から管理・売買・投資のアドバイスまですべてを包括的に行ってもらうサービスのことをいいます。投資家は、いくつかの質問に答える形で自分に合った投資信託の診断や、運用プランの提案、自動での資産運用などができるので、運用初心者や忙しくて時間を確保できない人でも資産運用が比較的簡単に行えることで人気が集まっているようです。

 ただし、気をつけなくてはならない点もいくつかあります。

 まず1つ目は元本保証ではない点。証券会社や信託銀行などの専門家が自分に代わって運用を行ってくれることは一定の信頼がおけるかもしれません。しかしそれでも元本が保証されているわけではありません。過度の信頼は禁物といえるでしょう。

 2つ目はコスト面。運用する商品のコスト(ファンドの信託報酬や売買手数料など)に加えて、運用を任せる費用(投資一任報酬)が、年1%ほどかかってきます。運用成績に関係なく運用を行っているだけで発生するコストもあるため、運用成績があまり良くない場合はさらにコストが重くのしかかり、運用が好調な場合でも、手数料が差し引かれることで、利益が少なくなってしまうことになります。

 そのほかにも、手数料等の高い運用商品をロボットアドバイザーが選択するかもしれない、やや高めの最低投資額を設定している金融機関があるなど、いくつか気を付けたいポイントがあります。AIの力を借りて運用を任せるにしても、ある程度自分なりに理解したうえで行う必要があるでしょう。

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