大学進学の際に利用する奨学金の代表的なものとして、日本学生支援機構の行う奨学金があります。これには、無利息の第一種奨学金と利息付(在学中は無利息)の第二種奨学金がありますが、いずれも学生本人に貸与され、卒業後に学生本人が返還していくものとなっています。
日本学生支援機構では、2年ごとに「学生生活調査」を行っており、直近の平成24年度の調査では、大学学部(昼間部)の学生で奨学金を受給している割合は52.5%となっています。平成14年度の調査では31.2%であったことから、10年でずいぶん奨学金の利用者が増えたことがわかります。
このように多くの人が利用している奨学金ですが、平成25年度末で約18万7,000人の延滞者※がいることも事実です。奨学金に返還義務があることを、貸与手続き前に知っていた割合は、無延滞者では92.5%と高いのですが、延滞者は56.1%という結果となっています。裏を返せば約半数は、返還義務があるという認識なしに奨学金を利用したといえ、これが延滞につながっているとも考えられます。
返還期間は最長20年となっていますので、将来、自分自身の奨学金を返還しながら、子どもの教育費も捻出するという、二重の教育費が家計を圧迫することもあり得ます。奨学金も基本はあくまで返済義務のある『借金』ですので、計画的な借り入れが大切といえますね。
※「平成25年度奨学金の延滞者に関する属性調査結果」より、以下同じ。