政府は、2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、カードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を示しています。ただ、マイナ保険証の導入にあたっては、暗証番号に対する高齢者らの不安があるほか、介護施設などの入所者のカードを職員がやむなく預かる場合に暗証番号をどう管理するかなどの課題がありました。こうした声を踏まえ、政府は7月、暗証番号の設定が不要な「顔認証マイナンバーカード」の導入を表明していましたが、自治体の準備が整い次第、早ければ12月前半を目途に導入される見通しです。
通常のマイナカードには本人であることを示す電子証明書が搭載され、4桁の暗証番号の打ち込みや専用機器での顔認証により情報が呼び出されますが、上記「顔認証カード」では、顔認証または目視による顔確認に限定され、暗証番号は不要となります。この「顔認証カード」は、①健康保険証あるいは②本人確認書類としての利用に限定され、住民票などのコンビニ交付サービスの利用や個人向けサイト「マイナポータル」の閲覧などはできません。
「顔認証カード」は、できるだけ多くの方にマイナンバーカードを取得してもらうための対策の一つではありますが(現在の保有率は約7割)、一方で政府は、紙の保険証廃止後、マイナ保険証を持たない人向けに「資格確認書」を発行する方針も打ち出しており、このあたりの制度をわかりやすくすることも必要になってくると言えるでしょう。