今年は新NISAのスタート、利上げに伴う預金金利の引き上げなど、個人の資産形成にかかわる金融の変化が目立った年でした。FP相談においても、新NISAや確定拠出年金を活用した資産運用に関するご相談が増えた1年だったように感じます。データで見ると、今年1~11月に主要証券会社のNISA口座経由で個人が投資信託や個別株を購入した額は約12兆円となり、国が掲げた目標を上回るペースになっています。
ただ、個人資産は長期分散投資で積み立てていく、殖やしていくだけでなく、その資産をどう取り崩していくか、「出口」を考えることも大切です。資産の引き出し(売却)は、資産が減っていく過程で心細くなったり、相場変動を受けて慌てて売却してしまったりと、購入以上に感情に左右されやすいところがありますので、計画的な取り崩しを意識しておくことが肝要です。
感情に左右されやすい資産の引き出しには、金融機関の自動売却システムを活用するのも一考でしょう。定期的に決まった金額を売却する方法(定額引出)や決まった率で売却する方法(定率引出)などを選択できる金融機関もあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、口座を保有している証券会社等に確認してみるとよいでしょう。
年末年始は、ご家庭の資産を棚卸しして、運用対象のバランスを見直したり、取り崩しの計画を立てたりするのによい機会です。運用商品や手段のメリット・デメリットを確認したうえで、ご自身にあった運用手法を選択するようにしましょう。
本年のFPトピックスの配信は今回で最終となります。
毎週、ご購読いただきまして誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。