今秋、大型台風が相次いで日本を直撃し、各地に大きな爪痕を残した台風19号においては、タワーマンションが水災に遭うという想定外の被害がもたらされました。神奈川県川崎市の武蔵小杉に林立するタワーマンションでは、地下の電気設備への浸水で停電と断水が発生。こうした電気系統設備の損害が著しい場合、修繕費用を積立金から取り崩す必要が生じる可能性もあるでしょう。そうなると、大規模修繕計画に基づいて積み立てられている修繕積立金に影響を及ぼすことが考えられます。
そうでなくても、資金不足が深刻化しているマンションは少なくありません。国土交通省の平成30年度マンション総合調査によると、現在の修繕積立金が計画に比べて不足しているマンションが34.8%にも上っており、20階建て以上のマンションにおいても28.3%と、タワーマンションでの資金不足も目立っています。
修繕積立金が足りないことで、大規模修繕工事が進まないなどの影響があると、マンションの劣化が早まり老朽化が進むといったことにもなりかねません。
前出の調査結果でも、マンション居住者の永住意識は高まっており、過去最高の62.8%(前回調査より+10.4%)となっているように、「終の住み処(ついのすみか)」と思われている方も多いと思われます。一度、修繕計画や積立金の状況を確認してみてはいかがでしょう。