アサヒグループ

Weekly

FPトピックス

日銀の情報発信による為替の変動動向をウォッチしてみよう

 最近は1ドル150円前後で推移していた円ドルですが、今週は約1ヵ月ぶりに147円台に上昇しています。今回の円高への振れは日銀による情報発信の影響が大きいようです。影響を与えた日銀からのメッセージについて確認してみましょう。

 日銀の高田創審議委員が先月末に行われた金融経済懇談会で「2%の物価安定目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」と述べると、円ドル相場は1ドル149円台後半まで上昇しました。中川順子審議委員が7日の講演で「賃金と物価の好循環が展望できる」と述べると、円ドル相場は約1カ月ぶりに1ドル147円台まで上昇しました。

 情報発信と為替の動向を照らしあわせて確認してみると、今週円高に振れた要因は、日銀が近々マイナス金利解除に踏み切ることで日本と米国との金利差が縮まるのではないか、という予測に基づいていることがわかります。

 為替は金利差の他にも国際収支や購買力平価(※)、地政学的リスク、市場の思惑などさまざまな要因によって変動しますが、当面は金利差の縮小が大きなテーマといえそうです。

 実際にマイナス金利の解除が実行されたときにどこまでの円高に進むのか、引き続きウォッチしていきたと思います。


(※)購買力平価とは、為替レートの決定メカニズムの仮説の一つで、ある国の通貨建ての資金の購買力が他の国でも等しい水準となるように為替レートが決定されるという考え方。

FPトピックス バックナンバー ※タップするとリストが表示されます。

Copyright c2014 Know's i-land,Inc.All rights reserved.