国土交通省は、シニア世帯が住む自宅の耐震改修を後押しするため、自宅を担保にして資金を借りる「リバースモーゲージ」に関し、70歳以上であれば毎月の返済負担をゼロにする制度を新設します。早ければ2024年度末に金融機関から提供できるようにするようです。
「リバースモーゲージ」とは、自宅を担保に銀行等からお金を借りることができる融資制度のことで、借入期間中の毎月の返済は金利分だけとし、借主が亡くなったときに、金融機関が担保不動産を売却するなどして元本の一括返済に充てるのが一般的です。新制度では耐震改修を対象に、利用者が70歳以上であれば金利分の支払いをゼロに、60歳以上70歳未満では金利負担を3分の1に抑えるとしています。
住宅の耐震化について国は、震度6強から7の地震が起きても倒壊しない「耐震化率」を2030年に100%にするという目標を打ち出しており、2024年4月1日時点で約93%を達成しています。昨年の能登半島地震では、耐震基準を満たさない住宅が多く倒壊しました。シニア世帯では、経済面や相続人がいないことを理由に耐震改修を避ける傾向があるため、国は、自己負担がない新制度を通じて、柱や梁の補強や屋根の軽量化といった改修工事を推し進めたいとしています。
さらに国や地方自治体には耐震改修費用を補助する仕組みもありますので、みなさまのご実家等で適用条件に該当しそうな方は、制度の上手な活用を検討してみられてはいかがでしょうか。