いつも何気なく使っている宅配便のサービスですが、現在のような形態のサービスが開始されて約40年経ちます。宅配便の取扱個数は、平成26年度までの直近5年間で約15%増加するなど近年急速な伸びを示しており、その背景にはインターネットを通じた食料品や衣料品などの日用雑貨の購入があるようです。
宅配便の取扱件数が増加するとともに受取人の不在などによる再配達が増加していますが、実は宅配便配達の走行距離のうち25%は再配達のために費やされているというデータ結果が出ています。これにより、年間約42万トンのCO2が発生しており、JR山手線内の約2.5倍の面積のスギ林が吸収する量に相当します。また、年間9万人のドライバーに相当する労働力が再配達に費やされており、ドライバー不足の要因にもなっています。
こうした地球環境問題や社会的損失を生じさせないため、宅配事業者が取り組むべき課題もあるでしょうが、利用者である私たちに今できることとは何でしょうか。ひとつには、できうる限り注文時に、在宅が確実な配達日時の指定を行うことです。また、宅配ボックスがある場合には、次の利用者のため、速やかに荷物を取り出しておくことも大切なことでしょう。
※参考:国土交通省「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会 報告書」より