東京都をはじめとする7都府県に緊急事態宣言が出され、その後、ほかの自治体からも政府に対して緊急事態宣言発令の要望が続いています。新型コロナウイルス感染症の影響はますます広がり、不安が大きくなっている方も多いことと思います。
影響が拡大、そして長期化する様相を呈している中、新学期を迎えました。ライフイベントの中でも教育費、とくに必要資金額の大きな大学への進学、あるいは在学中の場合、新型コロナウイルス感染症の影響による収入減など、急な家計の変化への対応に苦慮される方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時の選択肢の1つとして奨学金を挙げることができます。最近のデータ*によると大学生の奨学金利用者の割合は約2人に一人、という状況になっています。奨学金には、学校独自の施策や、自治体からの支援などさまざまなものがありますが、中でも多くの方が利用しているものに独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が運営している奨学金制度があります。
JASSOの奨学金には卒業後返済を行う「貸与奨学金」と、返済不要な「給付奨学金」があり、それぞれに審査がありますがその基準は異なります。給付奨学金は、高等教育の修学支援のひとつとして、大学等の授業料等減免と併せて学生を支援するものです。通常は、毎年春および秋に奨学生の募集を行います。ただし、家計急変の場合は通年で申込みを受け付けており、その場合は急変事由発生日から3ヵ月以内に申し込む必要があります。奨学金が受けられるかどうか、給付なのか貸与なのか、またその金額はどれくらいか、といったことは様々な条件によって異なります。親や本人の年収、自宅か自宅外かといった通学形態、国公立か私立かなども勘案されます。なお、JASSOのホームページにある「進学資金シミュレーター」を使って、ご自身の場合の給付額・貸与額や、学生生活にかかる費用について試算してみることが可能です。子どもが高校生のうちから、大学でどれくらいの費用が掛かるのかを知ることもできますし、給付奨学金には該当しなくても、貸与奨学金であれば該当するなど、具体的に知ることもできますので、この機会にご覧になってみるのもよいかもしれません。
なお、学校の中には、奨学金のほか、授業料の減免などの措置を設けているところもあります。大学によっては情報を適宜発信しているところもあるようですので確認しておかれるとよいでしょう。
*独立行政法人日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査結果」より
【参考】
独立行政法人日本学生支援機構「進学資金シミュレーター」
https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/